二度起こった混乱を、三度起こしてはならない(紛失編)

第10号

 

ドラッカーの名著 

「経営者の条件」

の一節に、

 

“二度起こった混乱を、三度起こしてはならない。(中略)

 繰り返し起こる混乱はずさんと怠慢の兆候である。”

 

とあります。

 

 

“混乱”  = 自分にとって良い事象

ではなく、

損失、不都合な事象です。

 

 

一度起きたことは

たまたまの偶然、偶発的な場合もあるかもしれませんが、

二度起こったということは、

その原因が確実に自分の周辺にある、

と考えるべきである。

 

それに対する対策を打たず、

混乱を繰り返し起こすことは

 “怠慢” だと、

ドラッカーさんは教えてくれています。

 

 

些細な事例ではありますが、

私の身近にも二度あったことが、三度以上起こっています。

 

例をあげると、

“ものをさがす、なくす”

という事象

 

ある情報によると、

平均的なビジネスパーソンは探し物で

年間150時間を浪費しているそうです。

(150時間÷12ヶ月=12.5時間/月、12.5時間÷30日=25分/1日)

1日あたり約30分弱の探し物をしている計算。

 

1日の中に占める「ものを探す」時間は意外なほど多く、

ものを探すことが、仕事の一部と化していると言っても過言でない。

しかし、ものを探すことは仕事ではなく、

時間を浪費するだけのただのムダにしかなりません。

 

・ものを探す行為によって時間を奪われる

・本来あるべきものが使いたい時にないというストレス(および自尊心の毀損)

 

 

それを改善するために行うのが、

「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)であり、

なかでも整理と整頓の徹底がすべての始まりとなる。

*整理 いらないものを処分すること

*整頓 ほしいものをいつでも取り出せるようにすること

 

ということで、

「5S」に対し伸び代(改善の余地)が多い私は、

毎日30分、「5S」の何らかを行うことを自分に課すこととしています。

 

しかし、決めたものの

なかなかその時間が死守できず、

”ものを探す、なくなる”

という事象を今でも定期的に引き起こし、

その度に自尊心が毀損され続けています、涙

 

 

前述の通り、

二度起こったことには原因がある訳だから、

その真因を突き止め、

改善行為を行わなければ、

混乱が収束する訳はありません。

 

それを行わずに放置し続けることは、

自分への怠慢行為以外の何ものでもない。

 

とりあえずの真因はわかっているので、

毎日30分いかに5Sの時間を確保し、

少しずつであっても、

整理(ものを減らし)、整頓(いつでも取り出せるように)することで、

探しものによる時間ロス、紛失による自尊心の毀損の発生を解消し、

QOLをあげていきたいと思う。

 

次号では

私の中での

二度起こった混乱を、三度起こしてはならない

 

“怒り(アンガーマネージメント)”

 

について取り上げたいと思います。